low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

昨日と今日を記録。酷い疲れで、あくび涙の視界で書いている。

さて、7月も最終日となる。街じゃあ夏を駆け回る子ども達が見受けられる。トチ狂った暑さも少し落ち着いたね。そして二匹の猫達は少しずつ距離を詰め始め、それを見守る人間共は心を穏やかにする。容易に。

31日22時過ぎに仕事が終わる。電話の着信が一件。東京へ行った先輩。今は音楽提供の仕事が軌道に乗り、それなりに稼いでるという。今から飲まないか?ええ、すぐ行きます。場所は木屋町だった。二軒目では店の若い女達が面白おかしく話をしてくる。どこかで、とにかく楽しくやろうと張り切る感じが最近の俺には珍しかったので面白い。何も面白くも無い日々に俺は常に居る。それは誰のせいでもない。ましてや俺のせいでも無ければ相対する世界のせいでもない。ただひたすらに不満や退屈がそこに寝そべってる。俺はね、思うよ。寂しいから人と会うんじゃない。俺の為じゃなく、人と会いたい。そうしているつもりだが。本音を言えば、それだけでいい。ハイボール!コースターは水滴を受けるだけで吸い取りはしなかった。まるで...まぁいい。店の女に果物を買って来て貰った。真っ赤な果肉の、美味いスイカだった。

翌朝を歩いていた。家に帰り睡眠は取れた。今日はバンドの撮影だった。8月最初の日。抜け目なく降り注ぐ日差しの中、街を歩いて俺が思ったことは。これほど変化する毎日に生きていると、糞程疲れるが糞じゃないね。退屈は俺には必要な現象だが、本当に必要なのはあの街、この街、かもしれない。

今は深夜4時を少し回ったところ。ピストルズに乾杯して、眠ろう。f:id:pianogirl292:20180802041056j:image

9/26渋谷でのライブ、その道中に書く。

今は朝の5時半。足柄のSAに寄り仮眠を取ろうとしている。休憩室の天窓からは鈍い光が漏れており、あちこちでイビキが聞こえる。俺は喉を冷やさないようにタオルを首に巻いている。マスクはしない。あれは俺には効かない。今夜の唄を思い、珍しく楽しみな気持ちになっている。最低な気分の時の方が俺は良いライブが出来るんだが。運転はいつものようにNJとファイターの二人がやってくれた。車中俺はカイシュウとパソコンを開げ、デザインのあれやこれを進める。良い出来だった。今日の昼に印刷してみて最終の色味を確かめようと思う。SAで仮眠は滅多に無い俺たち。これはこれでいいね。仮眠室で撮った一枚を載せる。少し眠り、また書こうと思う。f:id:pianogirl292:20180727194846j:image

正午を少し回った頃、道玄坂に居る。車の中でこれを書いている。渋谷でライブは5〜6年ぶりだ。場所はO-CREST。系列店とは思えないほどカントリーな雰囲気で馴染みやすいハコだった。音は、分離感が強くシビアな演奏が肝になるといった所か。リハを終えてカイシュウと残ったデザインを済ませる。それからビールを飲んで飯を食った。車で眠ろうか。あまり寝てない気がする。

今、27日の早朝。京都に着いた所だ。蝉が鳴く朝の街を岩倉まで駆け上り機材車を乗り換えて家まで帰った。帰りもファイターとNJの運転で無事京都に着くことが出来た。俺たちはもう8月に行こうとしている。俺はそろそろ曲を書き始めようと思う。新たな生まれ来るものがある。俺の内から出てこようとしているのを感じる。車内に放り伸ばした足を見ても、何処までも力強く歩いていけるように感じる。

1時をまわった頃。俺は眠ろうとするが子猫が爪で引っ掻いてくる。

その無邪気さに負けて俺ももう少し付き合ってやることにする。Oliveは小さい。今日病院でオス猫だと判ったようだ。Gingerは少し離れた所から彼を見ている。二匹の間に友情が芽生える時を俺は楽しみに過ごそうと思う。

年内のバンドのスケジュールがある程度決まってきた。その昔、全てを犠牲にして餓鬼道のようにツアーをしていた頃から見れば大分落ち着いたスケジュールが組めている。当時は月の稼ぎが2万なんてこともざらにあった。京都に居なかったからね。今になって分かるのは、あれはただの夢想で、人生では無かった。誇らしい夢ではなく、儚い夢想の中に独りで生きていた。だが、言うまでもなく本気だった。だからこそ今こうして考察が出来る。俺は昔から精神の鍛錬を重ねていた。とにかく目の前のモノ全てに疑問の目を持ち、無知の知も自覚し、あらゆる人間と会話を持とうともした。俺のことを良い様に言ってくれた事を素直に喜んだことは一度も無い。そうしないように注意していたんだと思う。臆病な俺。鬼女のように嫉妬深い俺。何処まで行っても、何を成し遂げても、自分のヤバさは自分にしか分からないんだ。だからしつこく続けるのさ。

ここからは翌日になって書いている。23時少し前。この日、違反者講習があった。これに参加しないと免許停止になるので必ず朝9時までに伏見の自動車学校へ行かなければならなかった。が、俺は寝坊してしまい起きたら8時過ぎ。すっ飛ばしても間に合うかどうか。叫びながら飛び起きて寝巻きのままバイクで出発した。違反者講習に向かうのに制限速度を大幅にオーバーし、信号無視を繰り返して、1号線を下っていく。この矛盾は何だろうね。奇跡的に2〜3分前に着いて入室させてくれた。胸をなでおろす。良かった。まず西大路駅周辺のゴミ拾いに連行された。炎天下の中ボランティアの爺さん達と周辺を回って吸殻やゴミを拾う。爺さんは俺にしきりにタバコ休憩を促してくる。ありがとう、でも大丈夫です。俺は答える。あんたが吸いたいだけだろう。早く終わらせて帰ろうぜ、そうしなきゃあんたもぶっ倒れるぞ。この殺人的な気温はどうだ。ホウキとチリトリを持って横断歩道を渡る自分が笑えた。14番さん、と番号で呼ばれるのも悪くないね。俺はフィルター1つ見過ごさずに拾ってやろうという気になっていた。太陽は真上に居た。

17時に帰宅。風呂に入って髭と眉を剃る。バンドは今夜東京へ向かう。出発は22時の予定。それまでの時間を使ってtedと買い出しへ出た。西院の業務スーパー。野菜が安いので食料はいつもここでまとめて買うようにしている。その帰り道、暮れようとする空を写真に撮った。妙な色で、世界中が騙されているようだった。f:id:pianogirl292:20180726051834j:imagef:id:pianogirl292:20180726051834j:image

無題

少し書いていなかった。

京都は7月になり猛烈な暑さで、祇園祭の為全国から観光客が集まっている。だが俺たちはいつもと変わらぬ生活をし、その中に産まれる些細な感傷の記録を何らかの形で刻み込んでいる。心に、ノートに、ネット上に、友人との会話の中に。俺はどこかで日常を愛でていると思う。嘘細工を大事のように騒ぎ立て騙し合う世の中は鬱陶しいね。俺は不参加を貫きたい。誤魔化した釣り銭の何百円なんか全てくれてやろう。

21日。この日も炎のような日差しが容赦なく降り注ぐ。鹿児島からNo edgeが来京していた。俺は彼らの招致としてスタジオライブを企画した。昼間はtedと街をうろついていた。俺は眼鏡を新調したくて眼鏡屋であれこれ見てみるが、どれもパッしない。疲れてきたので三条大橋のたもとにある餃子屋で生ビールを飲んだ。それからGROWLYへ向かう。面々は既に到着していて、俺はクーラーボックスに酒を放り込んだり諸々の準備を進めた。NJがギターサポートをするSTONE LEEKも出演した。No edgeのライブが終わり、打ち上げではゆっくりソファーで横になりながら話した。途中誰かがピザを注文したり、いつもの様に怖い話で盛り上がったりして、薄明かりの中楽しくやった。

翌日は木屋町でピアノガールのライブ。the  seadaysの主催で、計4会場を巡るサーキットフェスだった。昼から行って木屋町で飲みながら楽しむつもりにしていたが、あまりの暑さに俺は完全にバテてしまって16時頃まで家で寝ていた。会場に着いたのは18時くらいだったと思う。車を停めたあとメンバーとパブでビールを飲んでた。出番までまだ一時間半ほどある。とにかく暑かったね。会場に機材を搬入して、自分の出番を待つ間道路に突っ伏して唸っていた。暑い暑い、と子どものように。水商売の女が俺を見る。君達にはゴミに見える?俺はゴミを知ってる。

三年ぶりくらいにやるハコだった。ドラムの生鳴りが良く、気持ちよく演奏出来た。映像作家のリュウが撮影で参加してくれていた。ライブが終わって、俺のブーツの片方をリュウが持って何処かへ行ってしまった。俺は片足を裸足で街を歩いてた。ぽつりぽつりと店が灯りを点け始めた。この時間になって初めて街にとけ込んでいく感覚があった。その日は豪とリュウが俺の家に泊まった。缶ビールを飲みながら、俺は全裸になってふざけてみたりした。豪はずっと子猫と遊んでた。そうそう、また新しい子猫が家に来たんだ。ちーこがOliveと名付けた。朝にはいつも枕のすぐ側で丸くなって眠っている。

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写真はいつかの朝方だったと思う。

無題

7日夜眠る頃になって身体に異変があった。節々が怠く喉も少し痛い。アァ最悪!俺は思わず叫んだ。このまま熱が出て夏風邪の俺。目に見えてた。すぐコンビニへ行きデカいアクエリアスを二本買う。この夜は1時間置きに目覚めてフラフラになりながら小便に行った。水分を摂るが汗をかかないので全部小便で出る。どうしてだこんなに暑いのに。体温計が無かったのではっきりとは分からないが高熱だったと思う。

案の定翌朝に体調は最悪。頭痛、喉の痛み、高熱、節々の痛み。喘いでたね、俺。夕方からメンバーと合流して大阪へ向かった。弾き語りライブだった。向かう途中バナナを買って車で食う。ファイターが薬を買ってくれていた。それを飲んで車内で安静にしていた。すると大阪に着く頃には少し身体は楽になっていて、なんとか気分良く唄えそうだった。LONEの主催。久しぶりに会う面子も。NJとseiryuは機嫌良く飲み始めてる。俺はロッカースペースで少し眠った。

出番を終えて一本ビールを飲んだ。久しぶりの連中と近況などを話して、俺はもう一本飲む。するとやっぱりしんどくなってきた。喘ぎながら話す。俺は会話において聞き役も出来るようになっていると思った。最後は浩之に挨拶をして、ピアノガールは早々に帰路についた。

帰り道、葵を囲んでファイターとNJが歩くのを後ろから見ていた。なんとなく可笑しかった。大阪の街の中をゆく三人。その写真を載せて今日は書き終わろうと思う。

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2時を過ぎた頃帰宅。酷く疲れていたのですぐに眠ろうと横になるが、もう1時間が経とうとしていた。

扇風機の首振り、その一定のリズムが余計に時間経過を感じさせる。7月を3日が過ぎ、ジメジメと夏が漂ってきている。23時に仕事は終わったが、それから別件の用事があり伏見まで出ていた。個人練習に入ろうとスタジオに来ていたファイターと豪が付いて来てくれる。用事を済ませ、俺たちは飯を食って解散した。そして今ここに来たって訳。身体がずんと重いが、もう少し書き進めようと思う。

最近ではサッカーが盛り上がった。スポーツに歓喜するのは良いね。芸能は俺はどうも無理。テレビで見るタレントに微塵も興味を持てない。落語家の桂歌丸がくたばったのは悲しい。好きな感じの人間だった。この手の喪失がある度、着々と新しい時代の到来を感じる。旧時代はミシミシとひび割れを続けてさ。この国では先人達の死や功績は然るべく礎にならない。所詮忘れた頃にやってくる喪失に即席の感傷だ。昨夜奈良郡山で16歳の少女が自殺。特急電車に飛び込み、その一部始終を自ら撮影配信していたという。ー 何もかもが狂ってる。もう生命は何処にも所在しない。誰にも所持されない。誰も他人の痛みに目を向けない。先の大戦イラクでの戦争写真を俺は見ていた。お前はそんなもの見ると気分が悪くなるか?自殺動画は見るけど戦争の凄惨な記録には興味が無い?どちらも戦争で、そのどちらもが他人事じゃない。

俺は強く思っている。即席の感傷では勇気は産まれない。決して帰ってこないヒトを想い、この世の狂態を見つめ続けることで初めて片足が一歩前に。糞程に臆病な俺はいつだってそうする。勇気は、生命の真正面で持ち主を探してる。

無題

 

30日、俺には久しぶりの日曜休日。tedは転職の面接で街へ出ていた。正午くらいに合流する。彼女を待つ間、俺はファーストキッチンへ入りアイスティーを注文した。それを半分も飲まぬ間に店内の強過ぎる冷房で俺の身体はすっかり冷えてしまった。もう何年も冷房をつけない生活をしているからか、身体が冷気に弱くなってるようだ。夏にはこういうことがよくあるから俺は長袖を持ち歩くようにしている。カバンに押し込んでたアナーキーシャツを羽織り、もう全く要らないアイスティーをすすり続けた。

夕方には豪雨があった。街から戻るバスから降りると傘も吹っ飛ぶ暴風雨で、見ず知らずのオバさんと雨宿りをした。俺たちは可笑しくなって笑う。もうズボンはびしょ濡れで傘なんて何の意味も無い。ああなるとどうして可笑しいのかね。バンドのライブには近いものがある。全てどうでも良くなり、重圧や恐怖と隣り合わせだが無性に無敵な感覚。不思議なことにすぐ向こうの空は嘘みたいに晴れ渡っていた。家に戻って、俺は苔を取りに再び表へ出た。その辺の苔を拾ってきて瓶に詰めて鑑賞すると気分が落ち着く。それを見ながら一杯やるのもいい。苔には深さを感じる。花には刹那を。

レコーディングが終了してから一度バンド練習をしたが、それからもう1週間以上経つ。ピアノガールのメンバー達とあまり顔を合わせて無いような気がする。俺達は一旦休息を取るのさ。俺の音楽を信じていてくれる男達。焼酎は緑茶で割ると美味いよな。煙草が無くなったら幾らでもやるよ。金も貸すさ、必ず返せよ。その音はイケてるね。上手になったな。あの女がどうしたって?飯を食いに行こう。俺たちなんてそんなもんさ。大したことなんてやってない。俺はこの何年かで思ったね。バンドをやる連中が他者に向けてやり始めたら終わりだね。どこまで行っても向かうべきは己よ。己の胸に拳を散らすんだ。俺達が輝けるとして、それは世界から光が消えた時の為。お前の道はお前で照らさなくちゃならん。ピストルズは言った。勝手にしやがれ。そうだね、俺も勝手にするよ。唄に救いは無い。俺としては有る。それは当然。それも計り知れなく有る。俺の唄は結局のところ俺しか救えない。戦争が起こったとしてパンクなんて、ましてやバンドなんて、それが誰を救うんだ?飢餓が来て、音楽を聴いて腹が膨れる?答えは言わなくても解るだろう。だが、それが自分の音楽だったらどうだろう。

自分の唄、自分のギター、自分のベース、自分のドラム、自分のピアノ、自分のパンク、''自分が出した音''だけはお前を救うかもしれない。

考え過ぎだと思うか?俺はそういう人間だ。