low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

ぼうっとオレンジ色に浸る部屋で書き始めた。夏がすぐ其処まで来ているというのにこの肌寒さはどうしてだ。

異常は留まることを知らない。気象も、人間も。君は人生を劇だと思うか?俺はそう思う。舞台の上で果てしない時間を掛けて演じている。その中途では、俺たちは気付けない。もしもどうして気付いた彼は悠久なる静寂の中へ踵を返すだろう。その前に有るとすれば演じるエネルギーが切れた時。それはまず一度目の死。

演じている感覚など当然無い。当たり前だ。飯は不味かったり美味かったりするし、眠ければ寝よう、涙が溢れたこともある。笑ったとして、心から笑った?笑ったさ!そもそも生まれ落ちた時から自分という役を演じているのに、舞台が進むにつれ嘘を上塗りする。見栄、虚栄、妬み、嫉み。俺はもう嘘吐きは相手にしないことにした。怒りは岸辺に溢れ返り、行く宛てを無くしては諦念へ変わり果てる。どうしようもねぇなら、どうしようもねぇよ。

22日午前中、海州とデザインの打ち合わせをする。新しいTシャツやグッズのそれ。あーだこーだ言いながら作業を続け俺はコーヒーを二缶飲んだ。音を録り終わり、やっと今作(ここ数年の俺自身と言い換えてもいい)がどんな表現をしようとしているのか分かってきたような気がする。身体の内から出てこようとしている。俺のコントロールじゃなく、至自然な動き。

明日23日でGingerがうちに来て2年になる。去年の誕生日プレゼントは見向きもしなかった。今年は喜んでくれるだろうかと、今思っている。悩ましい猫だ。