low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

無題

11月6日 帰宅は22:30。仕事の内容としては、別段代わりはなかったが精神が興味を失っていた。夕方なんて酷いもんで、身体も怠くて欠伸ばかりしてた。俺は思った。やはりこの世の全ての事象は自分次第だ。巨悪の手のひらの上、踊らされる人生において、不条理なことはどうせ見えないようになってる。それなら自分の手足に力を入れて歩くかどうか、だ。仕事が終わって、知り合いに話しかけられる。もう帰るの?俺は確かに帰る様子だった。が、少し彼らと会話を始めてそのまま煙草を1本巻き始めた。すると次は椅子に腰掛ける。コップ一杯の水も飲み始めた。本当に、時間にすれば10分も無いその間に俺はこの一日に意味があったような気になってくる。大袈裟だとは分かってる。でも?本当にそうだった。虚無だった一日に、その終わりに、人と話すことは偉大なことだった。

11月7日 9時過ぎに起き出す。この日も仕事は14時30分からだった。それまで溜まった洗い物をして(最近よくコップを割るので慎重にやる)洗濯も済ませる。洗濯機に鋲が一つ落ちていた。多分さっき洗ったシャツに付けていたやつだと思う。鋲を見るとどうしてこうも反抗心が湧き上がってくるのか。何でもない午前中の中庭で一人肩を強張らせたところで、と俺は面白くなってしまう。最近曲を書きたい気持ちが強くある。だが実際にこうしてるとギターを触る気は起きてこない。器量が小さい俺はまとまった時間が無いとどうもやる気が出ないようだ。煙草を吸っていると猫二匹が暴れ始める。今日も元気に昼を暴れて、疲れたら眠り、飯を食い、夜にもうひと暴れするだろう。まるでツアー中の俺みたいだと思った。