low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

四日間の記録。どうしても心落ち着かぬ自分と。

京都、大阪、八王子、新宿の四日間が終わり今はこうして足を伸ばして眠ることが出来る。

京都に帰って来たのは12日AM5:00頃。

八王子へ向けて京都を発ったのが9日の夜中だった。俺はとても疲れていて酒を飲む気にもならず眠ることにする。運転はファイター。いつも安全な爆速をありがとう。

4時頃だったか、どこかのSAに車は止まった。運転がNJに交代される様子。外は寒そうなので俺はそのまま布団を被っている。

5時を過ぎ辺りが少し明るんで来た頃、八王子に到着した。漫画喫茶の駐車場に停車し皆で外へ出る。気温は低く少し風もあり寒い。空が広い。コンビニで買い出して車へ戻った。運転組は漫画喫茶へ。豪とカイシュウと俺は機材車に残留。いつもの流れだ。缶ビールを飲み干して、車内に転がってた焼酎をお茶で割って飲み始める。最近は麦ばかり飲んでたので芋臭さが気になった。静かな朝だった。隣町のような街だと思った。おそらくあと数時間もすれば向かいの公園で遊ぶ子どもの声が聞こえてきて、俺の知らない街になる。

ライブハウスは繁華街のど真ん中にあった。RIPSは5〜6年ぶりの出演。楽屋に隣接するsenseless recordでNJが早速何枚か買ってた。俺も後で行って気になるやつを一枚買った。

何年やっても、どんなイベントでも、俺は自分の出番まで心落ち着かないでいて、自身への重圧?暗くどんよりしたものに押し潰されそうになってる。飯が食える日と食えない日がある。ブーツの紐を締めると気分は少し楽になる。

打ち上げ途中で俺たち五人は次の目的地へ向かって八王子を発つ。雨が降っていて、機材車は走り出した。俺は酔ってて騒がしい車内。新宿へ。

いつもの小便臭い駐車場に着いた。街は賑やかしく、雨さえ相手にされてない様子。皆で飲みに行く店を探しに出た。九州料理が食える店に入り刺身とビールをやったね。あれが美味いこれが不味いなど言いたいように言って飲んでた。店を出る時レジで貰った飴玉を、通りを行く若い女二人にあげたら喜んでくれた様子だったが、それが何だっていうんだろうな。俺が最初にあげて、すると皆んなも次々にあげてた。女二人は多分10個以上飴玉を貰ってるはずだ。f:id:pianogirl292:20190317110402j:image

その晩も俺は機材車で眠った。激しい雨音が街の喧騒をかき消してくれるようで、普段なら有難いんだろうがこの日はそれが勿体ないような気分だった。

翌朝、車の周囲で人の声がして目が覚める。警察が3〜4人車を囲んでいた。デカくて汚い、どう見ても怪しい俺たちの車へようこそ。俺はうすら目を開けて彼らを見ていた。彼らも窓に顔をひっつけながらこちらを見ていた。しばらくすると何の気配もなくなり、俺はそのままもう一度眠ったと思う。

歌舞伎町の駐車場を出発してWildSideTokyoに着いたのは15時過ぎだったと記憶している。DEEPCOUNTのリハを見て、今日此処に歌いに来れて良かったと強く思った。俺たちもリハを終えて、ファイターとカイシュウと風呂屋へ向かった。新大久保のコリアンタウンにある綺麗な風呂屋で、刺青者も歓迎されている。俺は何も入っていないが二人はデカイのが入ってるからね。それにしても東京の湯は熱い。俺はいつもゆっくり浸かれない。

夜、全ての演奏が終わり俺たちも帰りのことを考え始めた頃、やっと心が穏やかになるのを感じていた。京都へ帰ろう。合言葉のようにそれを言って車は走り出す。ネオンをくぐり抜けていく。この日は3/11。こうして日々を重ねていけることがどれだけの悲しみの上に成り立っているか。命が続く限り、悲しみはずっとだ。その普遍の前には、まぶたをゆっくり閉じるようにして。俺たちはそうしてみせるしかない。