low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

SASI

9日 白梅町の深夜喫茶に居た。待ち合わせは22時半。腹が減っていたが何も食わずに向かう。喫茶店の飯は高くて不味いのが定説。そんな訳で俺はこの後空きっ腹に三杯のコーヒーを流し込むことになるんだが。俺たちは席について煙草を吸ってはコーヒーを啜り、真面目な話とろくでもない話をタバコとコーヒーのそれと同じように交互にやった。向かい壁の方で一人書き物をする女の人を見つけた。知り合いに似ていたが、何となく彼女への勝手なイメージで夜更けの喫茶店に一人で行くような性格じゃないと思っていたし他人の空似だろうと決め込んでいた。すると俺に気付いた彼女の方から話しかけて来てくれた。確か歳は俺の1つ2つ上で、彼女がやるバンドを俺は好きだったしその人となりの多くは知らないが興味があった。歌詞を書いてたの?と訊ねてみた。いや、色々アイデアをまとめてて。再来月に控えたバンドメンバーの結婚パーティーのこととか。それについては俺が働くGROWLYを貸し切ってやることになっていた。少しの質問があり俺も応える。ステージの上では異端なキャラクターである彼女のそういった友達想いの心優しい一面を見た。二杯目と三杯目はアイスコーヒーにしてシロップとミルクも入れた。結局2時頃に店を出てもう肌寒くなった夜を帰った。この日は確かウトウトし始めた3時頃に携帯が鳴り、それからはっきりと頭が冴えてきて全く眠れなくなってしまった。通知はスリランカに住む先輩からのもので、時差を考えると確かに向こうではまだ夜の12時なんだけどね。この日ばっかりは勘弁してくれという気分だった。

最近また眠れない夜が続いている。毎晩遅くに帰る日が続いていたので部屋の電気は消えtedが静かに眠るところへ俺も疲れて横になるんだが、それから一向に眠気が来ない。眠気はあるが寝れる予感が全くしない。そうする間に朝が来て薄のろまな日の光の中、出勤までの数時間を申し訳程度に眠る。これはしんどいね。だが脳内で鳴る音とペンが走る数行に最近は納得があり、それだけで豊かな気持ちで過ごせるものだと医者に会ったら言ってもいい。

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10月6日(日)にイベントがある。mama fu-fuhという京都のバンドとツーマンライブだ。GROWLYのフロアで向かい合うようにして数曲ずつ交代で演奏をするスタイルでやる。フライヤーはカイシュウ作。物質主義への問題提起をテーマにしたと聞いた。いいね。物質主義ファック、当然。だが現代はもはや物質主義からさらに退化した偶像主義に俺には見える。無差別にぶっ放された血通わぬ言葉が戦争をやってるぞ。人格形成の努力もせず全員が主人公の気分だ。無責任な発言にはストレス発散こそあれど問題の根本的解決は無いのに何をそんなに喚いてる?偶像世界に幻惑されゆっくりと破滅していく俺たち。俺たち?一緒にしないでくれ、と心底思う。

mama fu-fuhは好きだ。あのバンドの演奏には音楽的原風景が広がっている。たなびく雲、波打つ茶畑。そういった景色を音に見る。ボーカルの前ちゃんとは8月の終わりに初めて二人で酒を飲んだ。四条大宮の沖縄料理屋だった。同じペースで飲み、お互いが話せる背伸びの無い会話をした。俺は他人の嘘を見抜くのが得意なせいで今まで随分嫌な思いをしてきたし、自分自身は必ず正直でいようと心掛けて会話をする。この日前ちゃんと2〜3時間飲んでから西院で河野さんと洋ちゃんと合流した。終盤俺もベロベロでもう訳が分からなくなってたので案の定言い争いの口論になり俺は怒って途中で帰ってしまった。ほとんどの記憶をなくしていたが自転車での帰路、電柱にぶつかりまくったり何も無いところで転げたりしてアホそのものだったと思う。