low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

今夜も遅くなった。今3時半少し前。シャワーを浴びて布団に潜り込んだところ。仕事が終わってそのままスタジオに籠りレコーディングに向けてあれやこれをやってた。10年後の自分が想像もしないであろう音を録りたい。現在の混沌を。上手くいけば多分、音にならない音や言葉にならない言葉を捕らえられる。

昨夜も夜遅くまで俺はゴソゴソやっていて、そうするとtedが腹を空かして起きてきた。俺は作業を中断して素麺を温めたやつを作る。それを一気に食い終わると彼女は再び眠り始めた。彼女の話によれば最近二階の住人が入れ替わったらしい。毎晩俺が帰宅する前に奇妙な物音がするとも言う。それをいかにも怖い話でもするような顔をして喋ってくるので俺は訳も分からず背筋がゾっとする。

2日は22:30に仕事が終わってそれからレコーディングを始めた。Dr.小椋の調子が出てきた辺りからほぼワンテイクで録り進み、計8曲のベーシックが出来上がった。長友もなんなくベースを弾き、やはり彼のプレイの魅力を俺は再び確認したように思う。

10月の記録が途中のまま今はもう11月の半ばだ。いつかの晩は広島から送られてきた栗を米と一緒に炊いて豚汁と一緒に夕飯にした。食で季節を味わうのは良い。人間が出来る数少ない善行だろうな。10月で俺は30歳になった。自分が30年も生きてきたという事実は心のどこかで信じられないような気もする。特にこの10年は稲妻のように一瞬だった。石を川に向けて放ったら、着水した時にはもう10年が経っていた。糞も喜びも同量にあったし数え切れない出会いや忘れられない別れが。だがふと明日のことを考えた時、それら全部がどうでもいいと思える。俺の好きな唄にこうある。''今日も明日も今までのこと 一つのガラクタのよう''

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