low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

無題

夕方からバンドの練習。段々と揃い始めて全員になる。今日は暑い日だった。スタジオに向かう前に汗だくでデパートに寄ってハンカチを買った。自分用じゃなくて贈り物として。

新しい曲の、なんていうか俺個人としてのテーマは別れだ。死別ってやつ。まぁそんな曲ばっか歌ってきたが。

最近俺の周りも含めあらゆる死別があったように思う。愛犬が旅立ったり、友達の急な訃報もあった。音楽は彼らを忘れない為にある。そんな我儘を許してもらう為にある。墓石とおんなじ。祈ることは得意じゃないが、歌うことは似てるかもな。

自分を冷たい奴だと思う。様々な場面で。こうすれば良かったとか、後にならないと全く分からん。でも目の前のことに夢中な時、その夢の中に彼らを見てる。前髪の隙間、電球のはらわた、真っ青な空。俺はもっと受け入れないと。悲しみや幸せをもっと受け入れないと。命の終わりは俺に言わせれば海のように輝いている。大声を出しても彼らには決して届かない。

さて、多分俺は暇だからこんなことを書くんだろうな。一体世間じゃ話題はなんだろう。忙し過ぎて?心押し潰されて?人の死を想う余裕は無いのかも。人の死よりも自分の終が頭によぎり、静かな階段とか長く暗い廊下、寂しい終電でもいい、そこに佇む時のあの冷たさが臓物を支配してくる。それは分かる気もする。自分のことを差し置いて他人の死を考えるのは嘘だもの。でもそれをやろうとするかどうか、行動や制作、会話でもいい。自分の身体が動く奴とそうじゃない奴の差はどうしようもない。どっちがどうだって話じゃない。やるかやらないかの間に数ミリの差しかない。

台風接近の夜。さっき風呂で気付いたが首から血が出てる。不思議だと思う。どうでもいいことばっかりな気がする。体調の優れないtedに玉葱と大根のスープを作って食わせた。彼女は半分も食えなかったが、今静かに眠り始めた。