low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

踊る人達

夜の役所広場で腹筋をする彼を見た。いつもの通り真っ黒な服を着て頭にはヘアバンドだ。普段は地下街のKALDIの横で踊ってる男。地下鉄から溢れ出る人々は彼に目もくれず去っていく。俺は話し掛ける日もあればそうしない時もある。彼の声を聞いたことがないような気がする。それくらい口数の少ない男。この夜、月明かりが彼を照らしていた。俺は話しかけなかった。隣にいたtedには、あの人だよダンサーの、と小声で伝えたんだが。

翌日、家に泊まってた石飛と街へ出た。飯を食ってからコーヒーを飲みに店に入る。強い雨が降り始めた。隣にいた婆さんが野球の結果を携帯で見て大声で喜んでる。石飛は婆さんを殺したいと言う。どうやら結果を伏せて録画を見るつもりだったらしく、とても楽しみにしていたんだとか。俺はケタケタ笑ってた。

それから御池駅で最後のコーヒーを飲んで別れた。俺は仕事へ。夜はラモと濃と3人でミーティングをした。夏までのバンドの動きとか、やりたいこと考えてると面白い。

24日金曜日 昼は病院へ。院内の喫茶店でコーヒーを一杯飲んでから仕事へ向かった。休憩時間に幾何学模様/スーパージェットキノコetcのBKDNと会うことになってた。彼は忘れ物を取りに来るということで、煙草を一緒にどう?という感じ。彼が連れてた女の人はダンサーで、上記した駅前の男のこともよく知る仲だと言った。まぶたに紋様を描いた素敵な化粧をした人だった。

夜はNo Funの練習。今夜集まれたのは6人。ジャムから始めて音が汗をかく感じがある。新曲を合わせてみる。良い感触だ。それから夜中3時まで、なんでか知らんが互いの初恋について話してた。

25日 土曜日 仕事の後にTシャツを刷る。サイズの問い合わせがあったので新たに4枚を刷った。少しグレードの高い白インクを買ってみたんだが、これがやっぱり綺麗に乗る。濃いボディにも良く刷れるという売り文句通りの出来栄えだった。が、その分インクが固まりやすく一度に刷るなら6〜7枚が限界のような気もする。

ここまでを書いて今はもう4月1日の夜中に居る。二条城の堀を縫うように歩いて家に帰る途中だ。書き起こすには冷静さが必要な数日を過ごしてた。それらは確かに有ったのに無かったような気さえする。時間は甘ったるくないね。今日の昼、ローソンでおにぎりを買って川べりで食ってた。胴の長い犬や色打掛を纏った女が薄紅の花びらに吹かれながら川沿いの道を歩いてた。周囲は春を抱き込むように賑やかな様子。俺は普通に仕事へ出向き、終わってからはNo Funのミーティングをして、明日はどーんなー日だろーなーと、ぼんやりしている。View of life and death.

f:id:pianogirl292:20230402011949j:image