8月12日。まだ真夏のはずなんだが今夜雲は空に百万枚の鱗。その奥で翳る朧げな月を、立ち止まって携帯で写真に撮ろうとする女が居た。俺は彼女の隣を自転車で通り過ぎた。たったそれだけのことなんだが、どうしてか書き残しておきたい気がした。 帰宅したの…
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