low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

2022-01-01から1年間の記事一覧

無題

自分という奇妙奇天烈な存在にとって世の意味が無いことは面白おかしく思える。他人という恐怖がその場の通訳で訳の分からんことを喋っている場面によく遭遇し、それも随分面白い。心臓ば焦がすような瞬間が最近彼らにもあっただろう。なら、それを差し置い…

いつも通る道に小さな洋食屋がある。さっき夜中を歩いて帰っていた時、店主らしき爺さんが丁度入口を施錠するところだった。ちらと中が見える。古い店だが店内は驚くほど掃除が行き届いていて、机の上に整頓された椅子、深いニスが輝くような床、暖かな照明…

無題

9月24日 長浜に住む後輩に釣りに連れて行って貰う予定をしていたがtedの体調が優れず、天気も大荒れとのことで中止に。釣ったイカを防波堤の上で食いたかったんだがまぁしょうがない。 京都は快晴だった。昼間に家を出て歩いて三条商店街を目指す。途中、通…

無題

夕方からバンドの練習。段々と揃い始めて全員になる。今日は暑い日だった。スタジオに向かう前に汗だくでデパートに寄ってハンカチを買った。自分用じゃなくて贈り物として。 新しい曲の、なんていうか俺個人としてのテーマは別れだ。死別ってやつ。まぁそん…

無題

いつもライブで穿いているズボンを縫う。もう布が腐っていて自転車に跨ったりどこかに引っ掛けただけで裂けていく代物。特に強い思い入れは無いが、何年も穿き続けた事実だけがある。なんとなく落ち着くってやつ。人はそれをクラストパンツと呼ぶ。crustとは…

帰宅。近年の8.15平和番組、訳の分からんタレントを起用してインタビューさせて適当な相槌を打たせる模様。 ただただ戦争経験者だけが喋ってくれ。恐怖は恐怖だけを伝えてくれ。バランスを取らないでくれ。 と、俺は思うね。 年に一回だけ戦争を考えるらしい…

無題

8月12日。まだ真夏のはずなんだが今夜雲は空に百万枚の鱗。その奥で翳る朧げな月を、立ち止まって携帯で写真に撮ろうとする女が居た。俺は彼女の隣を自転車で通り過ぎた。たったそれだけのことなんだが、どうしてか書き残しておきたい気がした。 帰宅したの…

先週はファミレスに行って書きかけの歌詞を仕上げた。

二日連続で行ったら嫌な顔をされるかなと思ったが従業員は入れ替わっていた。二日目は夕方から仕事だった。店を出ると大雨が降ってきて全身びしょ濡れになった。職場に着いてから全部脱ぎ捨てビルに落ちてた汚いジャージとカンフーシューズを履いた。 朝方激…

無題

昨夜仕事から帰ったのは23時半くらいだったかな。それからtedと散歩に出た。 コンビニで酒を買って、市役所の広場のベンチに座って飲んだ。 良く似た黒猫が二匹近寄ってくる。 耳が割れてる方をワタリと名付け、そうじゃない方をススと呼ぶことにした。多分…

荒神橋下港

台所で書いてる。1:09 仕事が終わって帰宅したところ。換気扇の音だけがする。 この前近所を散歩してた。梅雨入りしたと聞いたが空は真っ青で、靴を投げ飛ばしたくなる。東の方で入道雲は未踏峰のようだった。川べりを歩いて荒神橋の袂に来た。橋の下には石…

九州遠征の記録③熊本編

ベランダの洗濯物を見ている。今、5月31日の正午。帰宅と同時に遠征で着た服やズボンを一気に洗って干した。その嘘みたいなベランダを一人で眺めている。今日は夕方から仕事だ。こんなにも自然に暮らしに戻っていける自分をもう一人の自分が驚いている。俺は…

九州遠征の記録②福岡編

5月28日 12:43 福岡博多Public Space四次元に着いた。天神のビル裏、赤黒く薄暗いライブハウス。店の前に居るのは濃和田だった。彼は昨日京都で仕事で、高速バスに乗って今朝福岡に到着。こうして無事合流出来た。元気な様子。すると店長のケイタさんも出勤…

九州遠征の記録①鹿児島編

27日 朝8時前に目が覚める。少し酒が残っている。昨夜はSOOZOOイベント夜鳥の号令だった。次は第十回で年始を予定している。 さて今夜No Funは九州へ向けて発つわけだが、今現在なんとも愚鈍だ。朝の9:30に出勤して、まぁさほどやることも無かったのでバンド…

neutral

ツーンと、耳の奥から何か聞こえる。世界を閉ざすような現象で面白いと思う。耳鳴りは仕事柄難聴の兆しのような気もして怖いけど、滅多に無いことなので面白いとも思える。いつもの通り、真っ暗な部屋で書き始めた。 さっき帰宅して扉を開けた瞬間tedが何か…

不時奏大阪編の記録

台所、鍋の蓋の上に書き置きがあって、俺は何度も素通りして気付かず。やっと目に入ったら、とても素晴らしい文章だった。さっきまで奇天烈な夜だった。今帰宅してシャワーを浴びたところ。3:30。今夜、大阪寺田町Fireloopでやらせて貰った不時奏のことを少…

無題

4:20 帰宅した。さっきまで御所のほとりの溝にラモと居た。曲作りのスタジオを終えて飲み始めて、5月にしては大分冷える夜を歩いて帰った。 俺や俺たちに自由をくれる人がいる。感謝することさえおこがましいような気がして、いつも(照れ隠しに)酒を奢ったり…

無題

15:30から仕事の日。13時過ぎに家を出て30分と少しを歩く。二条駅のロータリーにあるホリーズカフェに入った。この辺りは新緑が綺麗で夏が近付く頃俺はよくコーヒーを飲みに来る。汗をかくほど暑かったのでアイスコーヒーと、クリームデニッシュのセットを頼…

5月の始まりの日。

ある程度のことなら、まぁ誰だってやってのける。まだ文字も書けない子どもが叫ぶ。ウマそうなメシ!母親がその汚い言葉使いを叱る。ある程度のことは、例えそれが人から聞いたことでも、その写真を見ただけでも、まぁそれなりの感想を持ってしまえる。そう…

無題

3月に入ってからずっと喉の左奥が痛む。唾を飲み込んだり熱い味噌汁をすすると激痛で、不思議と歌はなんともない。声が出なくなる絶望を知っているので早目に診てもらおうと思い近所の病院へ。 結果、声帯は何も問題ないとのこと。左奥のなんたらって箇所に…

甲子園浜の記録

2月16日の記録。阪急を乗り継いで正午には甲子園駅に着く。駅から歩き始めたが前進を阻まれる程の強い風。だが、これも浜から吹いていると思えば気持ちが良かった。 途中コンビニでメンチカツとコロッケを買って熱い紅茶で流し込む。物売りに並ぶタイガース…

右手の薬指を骨折したのでおぼつかない左手で文字を打ってる。この十年、戦争をテーマとしてひたすら怒りや悲しみを歌にしてきた。遠い戦争ばかりに、知らないことに、30歳の自分が人生の三分の一を使った。昨日も良いライブだった。叫んだ。太鼓や弦が袖を…