low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

無題

自分という奇妙奇天烈な存在にとって世の意味が無いことは面白おかしく思える。他人という恐怖がその場の通訳で訳の分からんことを喋っている場面によく遭遇し、それも随分面白い。心臓ば焦がすような瞬間が最近彼らにもあっただろう。なら、それを差し置いて過去の話やうろ覚えの答え合わせに興じるのは何故だろう。今、雨の音が聞こえている。12月の下旬。冷たくて痛いほど静かだ。

昔の本は難しい。最近またよく読んでる。ふと思った。最早この文章を理解出来る(面白いと思える)若者は存在し得るのだろうか、と。昔と言っても戦後だ。この80年を憎く思う。情報と人間を恨む。読む力の無い彼らからすると戦後文学は古典かも。携帯電話が一文字ずつ失くしていった。さあ!眩い液晶に味噌汁をぶっかけろ!トマトスープでもいい。文学不要は避けられぬ条約か。人は死ぬという観念を初めて知るまで独り歩きだ。平家物語等を読み漁る幼気なオタクが俺らしい。たったの数十年で文化絶落したのがこの島で、干潮時には税金と保険だけがある。9.9割の人間が自分が誰か解らないのに。

雨の音が強くなってきた。もう眠りたいのにこんな文章を書いてるのは何故か。それを誰かに訊ねること、出来るはずもない。