low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

無題

また新しい年を迎えた。それと同時に戦争的事件が起こった。違う。起こったんじゃなく、仕掛けられた。情勢に関するニュースは何が真実か俺たちには分からないようになってる。それさえも選び取れと言うのならこんな地獄は他に無い。戦争が始まる?もうとっくに始まってた。俺はずっと怒りを露わにしてきたが、たった一つの命も救うことは出来なかった、現時点では。

俺個人の話をすれば、4年前から戦争について歌い始めたら面白いように人が離れていった。俺からすると、この現代に戦争なんて!信じられない!自分だけは大丈夫だろう!とのさばった連中の方がよっぽどの危険思想だった。こんなことを書いてどうなるって?もう今更何を言おうと何の命も救うことは無い。ただそれだけがこれから先の後悔や悲しみだ。気付いた時にはお前も人を殺してるかもな。

晦日の朝、小さな命が消えていった。ゆっくりと冷たくなっていくのを俺はただ見守るしかなかった。正月の昼を過ぎた頃に鴨川のほとりにtedと一緒に穴を掘って埋葬した。白い花を添えた小さな墓標を眺めながら俺たちは日本酒を飲んだ。西の空が赤黒くぼやけていく。追悼の儀式のような、そんな風に真似事をした俺たちの正月だった。

これを書く今はもう9日になった深夜。さっきまでは少し詩も書いてた。今日は昼から夜にかけてこんな季節には珍しい強風が吹き荒れた一日だった。冷たく激しい風に不気味さを感じたのは俺だけだろうか。家に帰って野菜のスープを飲んで、納豆を3パック食った。後輩が水戸で買ってきてくれたもの。美味かった。話が前後するが朝は近所の眼科へ行った。もう何ヶ月もずっと眼球が痛む。最近では視力の低下も感じられ、さすがに医者に診て貰いたかった。古い町医者で、待合室には大昔のものと見られる治療器具や実験道具のようなものが飾られていた。患者は俺だけだった。院内がもう少し暗かったら俺はビビって帰ってたかもしれない。角膜炎と診断され目薬を2種類出された。目が見えなくなることを想像したら、ギターをどうやって弾こうか?ミキサー卓はどうやって触ろうか?などと真剣に考えていた。

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写真の広場は湖岸道路沿いのもの。この日は晴れなのに雨ででかい虹も出ていた。遠く蓬莱山系の峰々には雪が積もり、一層の貫禄を見せつけていた。