low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

路上演奏夜の記録

10時起床。太陽がてっぺんに昇りきろうとするその少し前の空の下、自転車を押しながら歩き始めた。荒神口で橋を渡り川端を北上したら百万遍をさらに東へ。そうしたら北白川を上っていく。tedの職場前で合流して中華屋で飯を食った。それからコーヒーを一杯飲んでtedは仕事へ戻る。俺はGROWLYへ。アマネとセッションをする。俺はピアノで、その鍵盤の上で彼のバイオリンが色鮮やかな鳥のように飛び回る。吸殻は増えていく。音楽は何でこんなに楽しいんかね?俺は二度そう口にしたと思う。

18時を過ぎた頃に街へ出て行く。路上ライブだ。最初は三条京阪の橋詰で。ここ最近でも特に気温の低い夜だったようで、俺は楽しくなってきた。かじかむ指先や白い息、煙草を吸うと暖まる気がする。コンビニでワンカップを買って電子レンジでチンしてくれと店員に伝えたが断られた。昔はしてくれてたんだが、どうしてだろうな?

知った顔が集まり始める。皆んなそれぞれの酒を片手に、身体を少し震わせ寒い寒いと言いながら。NJからとある不幸の話を聴いた。俺には何も言葉がない。過ぎ去っていくことが沢山あるか?それなら産まれ来るものは幾つある?そんなことを考えてないと悲しみに押し潰されてしまうかも。畜生、と言え。道端に唾を吐け。壁に穴を空けてみろ。やり切れない時、誰もがそうしていい。

3〜4時間演奏して2500円の投げ銭を貰った。その金でカップラーメンを買って皆で食った。川べりにはもう俺たち以外誰もいなかった。

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