low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

immanence

 

とある知り合いの絵描きは自らの作品にこう名付けた。

「immanence」

-あるものが、そのものの中におのずから存在していること-

巨大なキャンバスが一面かすれた黒で覆われた絵。その絵を俺は妙に思い出すことがある。決して塗り潰されていない、霞んだ黒。周囲と断絶していないという印象を持てる。

9月16日 仕事から帰ったのは23時半。お好み焼きを食う。それから新しいTシャツのデザインを考えてみる。一枚の白い紙を前にして(俺はパソコンを持たない)少しの間考える。よし、コラージュをやってみようと思い立った。家中の雑誌を集めてみるが、そんなに量が無い。なんでだ?二階の本部屋に行ってもみるんだが。シャワーを浴びたのに汗ばんでくる。(この日は蒸し暑かった)思い出した。ひと月ほど前に大掃除をして全部捨ててしまったんだった!

9月17日 昼前。昨夜の残ったお好み焼きを食う。22時まで仕事で、それからバンドのスタジオだった。練習前、豪とファイターはシルクスクリーンの木枠作りをやってた。俺が採寸したサイズに少し間違いがあったのでノコギリで切断して修正。俺はその間一人で飯を食いに行く。ビルに戻る途中薬局の前でNJと合流した。癖のある天然パーマに矯正をかけたらしく、サラサラの髪の毛になっていた。スタジオに戻る。さぁ一服したら練習しようか。

スタジオの後は最近取り組んでいる特典音源のミックス作業を。9/22の青天井発売イベントに向けて気持ちを作っている。セルフで録音する時、エンジニアはGt.のNJがやる。俺の細かい注文にもとことん付き合ってくれる。最低限のセンスってもんがある。特に俺たちのようにモノづくりを好きでやる者達には必要な感性。相手が音ならこっちは耳だ。それがエンジニアと共通することが大切。何でもそうだね、人と何かを作り出す時、共通の感覚(最低限のセンス)を持ち寄り、試みを恐れずに迅速な判断で進んでいく。不満ばかり言う奴はこの船に要らない。想像で堕ちる奴も辞めといた方がいい。作るは壊すと同質。俺の中にある旧態を破壊だ!そうじゃなきゃ、なんにも面白くないだろ。その爆発が俺の中に起こらない時、曲作りなんてやってたまるか。退屈はそのまま退屈として俺は持つよ。時間はたっぷりある。でも明日死ぬかもな。そうなれば最期の言葉はこの日記が、''らしくて''良い。

やってみようや。

いいね、やってみよう。

この会話が大切。分かるか?分かる奴は創造的な奴で、俺が好きなタイプの人間。

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外はとても寒かった。5時半に帰宅して、ふとギターを弾いてみる。自分の中にある言葉を独り言のように歌ってみる。カーテンの隙間、外はもう明るかった。どうしてか俺は決まりが悪くなって、眠ることにした。写真は帰り道に撮ったやつ。闇夜と前進を感じる。断絶と内在も、俺は感じ取れる。