low days

Kyoto Japan No Fun / PIANOGIRL vo. diary

無題

1月23日 東京から石飛が来ていた。街で遅くまで飲み、何の話をしたかあまり覚えてないが楽しく深い夜だった。

1月24日 石飛も一緒に昼から病院へ。吹き抜け天井の開放感ある院内の喫茶店。沢山の人。席を見つけて俺はアイスティーを頼んだ。口の周りを絵の具のように汚しながらナポリタンを食う老人がいる。妙に美味そうに見える。tedと石飛と三人で話していると落ち着く。俺の気持ちなんて心底どうでもいいんだが、落ち着くってのは良いことだと思う。石飛は兵庫の神社の御守りを買って来てくれていた。自分も小さい頃からこの神社には世話になっていると言う。運が良い気がする、と。

この日は大寒波による大雪。病院を出ると少し降り始めている。みるみるうちに激しくなり午後の穏やかな日差しを一握も許さないかのように街の景色を一変させた。

 

1月30日 街の至る所に見られる残雪の塊はまるで木陰で身体を休める猛獣のようだった。雪解け水は屋根を伝い、静かな午前中に小さな楽器のような音を奏でている。

不安とは自分の力ではどうにもならないことを言うと思う。不可能という事実を受け入れることだけがその解消に一役買うだろう。

 

世界はアンテナの数を数えてばかりいる。電気按摩に騒ぐ亡者共は身を持って真の虚無を教えてくれる。俺や君はたった一人で身体を暖めて眠るんだ。面白いのに傷が痛むから笑えないって、そんなことあるかよ。限りなく闇に近い不気味な白さが今夜の雲だ。その真下をふらつきながら帰っている1:10。